情報活用により、いかにスペースを有効利用してきたかということがわかろう。
コンビニエンスストアでは、お弁当やおにぎり、お総菜などファストフードが売上に占める割合は30%程度。
ファストフードこそ最大の売れ筋商品である。
ところが、こうしたお弁当などは、仕入れ量を決めるのがもっとも難しい商品だ。
お弁当などは賞味期限があるため、仕入れをしすぎると売れ残りが出る。
一方、仕入れが少なすぎると、大切な販売機会を失ってしまう。
しかも、このファストフード類は、季節や天候、イベントやCMによっても売れ行きが左右されるという難しい商品だ。
各店舗のオーナーは、こうしたさまざまな要因を分析するのに必要な情報を、第5次総合店舗情報システムを活用して業務の間の短時間に収集し、必要な商品を必要な量だけ正確に発注することができるようになった。
また、第5次総合店舗情報システムでは、ある商品を購入した顧客がどのような商品を合わせて購入するかといった消費者の購買心理までデータとして集めようとしている。
そもそもコンビニエンスストアは、Sのところでも触れたが、平均的な店舗面積は約30坪、置かれている商品は約3000品目といわれている。
しかし、徹底した売れ筋商品の管理に主眼を置くあまり、売れ行きのよくない商品やスペースを必要とする商品は排除されてきた。
こうした単品管理の手法で、成長を続けてきたSだが、この手法はほとんどのコンビニエンスチェーンに浸透し、いまや常識と化している。
しかし、こうした手法に問題がないといえばウソになる。
売れ筋中心主義では、今後ますます進展する生活の多様化に対応できないからだ。
たとえば、さまざまな噌好や趣味に対応せざるをえないギフト用品や、設置スペースの大きな家具類、高齢化社会では欠かせない介護用品などは、コンビニの店には並ばないからである。
この点がコンビニ各社の課題といわれ、その解消のためにさまざまな試みがなされている。
その試みのなかのひとつに、Iが提供している「M」がある。
ネットワークで接続された商品購入のための新しい手段である。
Rでは、このマルチメデイァ・ステーションを「R」と命名。
この情報端末機で、多様化する社会に対応していこうと考えているのである。
ここでは、30坪という限られた店舗スペースでは扱うことができない商品やサービスを無限大に扱っていこうとしているのである。
こうしたネットワークに接続されたコンピュータ端末は、RのほかにF(全店舗)、Y(一部店舗)、S(一部店舗)、M(一部店舗)などにも置かれている。
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